Fire TV Stick・Fire TV・Chromecast・Chromecast Ultra・Apple TVを徹底比較|TV視聴デバイスおすすめまとめ
HuluやU-NEXT、NetFlixなどの動画配信サービスが台頭してきたことによって、いつでも動画コンテンツを楽しめるようになりました。そして各社さまざまなデバイスに対応をして、スマホ、タブレット、ゲーム機などで視聴することができます。
そんな中で動画配信サービスの映像を大画面で観ることができる機器が「TV視聴デバイス」と呼ばれるものであり、その利用者数も年々増加傾向にあります。とはいえどのデバイスが良いのか悩んでいる人も多いはず。
今回は、TV視聴デバイスとして人気の「Fire TV Stick」「Fire TV」「Chromecast」「Chromecast Ultra」「Apple TV」の詳細を解説するとともに、スペック比較も交えながらご紹介します!
各TV視聴デバイスの概要
ひと口にTV視聴デバイスと言っても、たくさん機種がありすぎて結局どれを選べば良いのか分からないですよね。僕も調べるまでは全くわかりませんでした。。。
「Fire TV Stick」「Fire TV」「Chromecast」「Chromecast Ultra」「Apple TV」の5機種の中から、個々のライススタイルに合った適切な製品を購入したいですよね。
まずはそれぞれがどのような特色があるのかを解説していきます。
Fire TV Stick
年間3,900円でプライムビデオやプライムミュージック、Kindle本などAmazon独自のサービスを楽しむことができるAmazonプライム会員。プライム会員の方におすすめしたいのがAmazonのFire TV Stickです。
今回ご紹介する5機種の中でも比較的安い4,980円で購入が可能。非常にコンパクトで持ち運びもしやすく、スマホだけでなく付属のリモコンからも操作ができるようになっています。
プライムビデオ以外にも、Hulu、Netflix、YouTube、AbemaTV、dTVに対応しているなど使い勝手に優れています。
それでもFire TVと比較すると性能面でやや劣ってしまうため、機能面を追い求めている人にとってはデメリットに感じてしまうかもしれません。
本格的なゲーム用途などには向かないものの、基本的な動画視聴を目的としているだけならコスパ的にも良いでしょう。
Amazon Fire TV
Fire TV Stickと同様に、Amazonプライム会員に加入していれば迷わず購入を検討することをおすすめします。そもそもAmazonプライムビデオは他社のプラットフォームでは視聴することができず、Fire TV系列の製品のみとなっています。
価格は8,980円とやや高く感じてしまうかもしれませんが、性能面を考えると他社メーカーのコスパ面で優れているのは一目瞭然。
音声認識のリモコンが付属されていることからも、検索に費やす時間を減らして、より一層コンテンツを楽しむことが可能です。
他にもmicroSDへのデータ保存ができるようになったこと、そして最新の4K映像の再生にも対応しています。
またBluetooth端末にも対応しているため、使える幅が広がっているのが特徴です。性能が高く動作を軽快に保ちたい方にはおすすめです。
Chromecast
ご存知、大手企業のGoogleが販売しているTV視聴デバイスです。
当然Google系列のサービスと非常に相性が良く、Androidのスマホを利用しているのであれば、画面をそのままテレビにミラーリングすることに特化したデバイスでもあります。
そのためリモコンは付属しておらず、スマートフォンなどを使って操作をします。価格は4,980円と非常に安いものの、スペック等を考えるとやや物足りないかもしれません。
ちなみにAmazonプライムは未対応になっているので注意が必要です。
YouTubeをはじめとしたさまざまなコンテンツに対応しているため、単純に動画視聴だけを楽しみたいという人にはコスパ面を考慮してもおすすめのデバイスです。
Chromecast Ultra
用途や内容に関してはChromecastと変わらず、基本的にスマホやPC及びAndroidやGoogleのサービスをメインに使っている人におすすめのTV視聴デバイスです。
そのためAndroidで再生中の画面を「キャスト」によってそのままテレビで映し出すことが可能です。
価格は9,720円とFire TVと変わりませんが、リモコンが付属されていないところがネックに感じるかもしれません。それでも従来の製品よりも処理性能が1.8倍も向上し、高速で安定したストリーミングを楽しみたい人にとっては優良の製品です。
極めつけは4K・HDR・ドルビービジョンに対応していることで、Chromecast以上に高画質の映像を楽しむことができます。
4Kに対応しているアプリはYouTubeやNetFlixなど少ないものの、これらのサービスを利用していきたいと考えている人にはおすすめです。
Apple TV
スマホやPC、タブレットなど常に1,2の人気を誇っているAppleから発売されているのがApple TVです。
当然、iPhoneやiTunesとの相性の良さは抜群で、iPhoneに搭載されている「Air Play」と呼ばれるミラーリング機能を使えば、安定してTVで視聴ができます。
他メーカー機種との違いと言えば、リモコンが付属されておりタッチ操作(スワイプ入力)に対応していることです。これならスマホのように簡単操作することも可能ですし、検索する時間を大幅に短縮することで、コンテンツに割く時間を稼ぐことだってできます。
それでも面倒に感じてしまう人でも安心。付属のリモコンは音声入力に対応しており、Siri Remoteと呼ばれるいかにもApple製品らしい機能によって簡単に幅広い音声操作をすることができます。
これなら機械操作が苦手という人でも使えこなせそうですよね。
AppleTVには、32GBと64GBの2つが用意されています。
- Apple TV 32GB:15,800円
- Apple TV 64GB:20,800円
上記のように、値段は5,000円ほどの違い。
動作性能に違いはなく、動画配信に関しても利用する分には関係ありません。ただし音楽や映像を多く保存したいという人は64GBを選んでも損はないでしょう。
TV視聴デバイスの違い
「Fire TV Stick」「Fire TV」「Chromecast」「Chromecast Ultra」「Apple TV」と代表的なTV視聴デバイスの特徴を詳しく紹介しましたが、具体的にどこがどのように違うのかピンとこない人も多いのではないでしょうか。
「単純に動画をTVで観るためのデバイス」という目線で見ているのであればそれまでですが、細かな違いがいくつか存在します。どれを購入するのか判断基準にもなりますので、参考にしてみて下さいね!
単独で動作するかミラーリングデバイスか
そもそも何をメインで使いたいのかという違いがでてきます。
つまり、上記で紹介したデバイスは単独で動作できるものとできないものがあるということです。具体的に、Fire TV系列とApple TVは単独で動作しますが、Chromecast系列はそれに対応していません。
Chromecastは、スマホやPC画面をTV画面に映すためのミラーリングでしかなく、それに特化しているデバイスです。その他の機種は本体がPCのような役割を果たしているため、単体で動くという違いがあります。
どちらが使いやすいかは個人によっても違っていますので、スマホやPCをメインに使っていきたいと考えているのであればChromecastがおすすめですし、それが面倒だと感じてしまう人はFire TVやApple TVを購入した方が良いでしょう。
- ChromecastシリーズはスマホやPC画面をTVに映し出すもの
- Fire TV Stick・Fire TV・AppleTVは単独で動く
デバイスの形状
上記の中でもコンパクトサイズのTV視聴デバイスはいくつかご紹介しましたが、スペースの幅を取ることなく持ち運びにも便利なメリットが挙げられます。
コンパクトサイズのデバイスはFire TV StickとChromecastが該当しますが、性能が劣るといったデメリットも考えられるため、そこを重要視している人にはおすすめできません。
一方でそれ以外の製品に関しては比較的大きな形状となっているものの、置き場所に困るほどの大きさではないことも事実です。
コンパクトサイズよりも性能が高い一面もありますが、値段が比較的高くなってしまうことはデメリットに感じるかもしれません。
- コンパクトサイズは持ち運びしやすいが性能は劣る
- 大きなサイズは性能は良いが値段は高め
基本的な処理能力
ここまで細かな違いに関して触れてきましたが、本質に触れるところと言えば、基本的な処理能力がサクサク動くかどうかの違いは非常に大きくなってきます。
「動画を観るだけだから」と思っているかもしれませんが、これらはあくまでもネット端末です。
デバイスの処理能力が低すぎてしまうと、動画を読み込んでも再生されるまでにタイムラグなどが発生してしまいます。
性能が低いのが理由でハイエンドなゲームに不適切な場合も十分に考えられます。音楽や動画視聴だけでなく、アプリゲームなどでも楽しみたいと考えている人であれば、比較的性能が高い製品を購入することをおすすめします。
- 音楽や動画だけならスペックが低くてもOK
- ゲームアプリを求めると性能高いほうがいい
これだけは知っておきたい注意事項
ここまで性能など各デバイスの具体的な特徴をご紹介してきましたが、「高いから」「機能抜群だから」といった理由で決めてしまうのはあまりよくありません。
そこで、ここまででご紹介し切れなかった部分を補足トピックとしてご説明します。無駄な買い物をしてしまわないためにも、細かな疑問でもスッキリと解決した上で、どのデバイスを購入するか検討してみてくださいね。
4K画質は対応TVが必要不可欠
Amazon Fire TVとChromecast Ultraの最大の特徴と言えば、何と言っても4K対応で従来製品よりも高画質な映像が観られることです。
これまで主流だったフルハイビジョンの4倍の画素数を実現しているわけですから、大画面で見ても画素の粗さは気になりません。
ただし、これに関しては映像を流すためのTVも4K対応である必要があります。勘違いしている人も多いかもしれませんが、フルHD対応のTVで4K画質を流そうと思っても、縮小されて映されるだけです。
ネットワークに負担がかかってしまうため、おすすめできません。
Amazon Fire TVやChromecast Ultraを使って4K視聴をするためには、4K対応テレビを用意しましょう。
スマホのリモコン操作はデメリットの方が多い
リモコンが付属されていないのはChromecastとChromecast Ultraの2製品だけですが、スマホだけの操作だと割と面倒に感じてしまうことがあります。
そもそもスマホを開くのも面倒ですし、自動スリープでロック画面に移行してしまったらいざというときに不便ですよね。
また、テレビを見ながらスマホをいじるということもできなくなるので、ちょっと面倒といえば面倒です。
Apple TVやFire TVに関してはそもそも人工知能による音声認識のリモコンが搭載されているため、検索が面倒に感じることはほとんどありません。
結局どれを選べばいい?
ここまで読めば、ある程度どの機種を購入しようか目途が付いてきたのではないでしょうか。
それでも5機種もあれば、何を選べば良いのか悩んでいるという人もいるでしょう。そこでどのようにして購入を決めればいいのか、選択基準をご紹介します。
コスパ重視ならFire TV Stickがおすすめ
まずは、あなたがAmazonプライム会員、もしくはAmazonのコンテンツが気になっているのであれば、迷わずFire TVかFire TV Stickをおすすめします。
2機種が販売されていますが、コスパ面を考慮するのであればFire TV Stickを選ぶのが良いでしょう。
Fire TVと比べると性能面では劣ってしまいますが、最低限動画コンテンツを楽しめれば良いと考えている人にはおすすめです。
コンパクトサイズで持ち運びも容易なため、置き場所にも困らないなどのメリットがあります。
高性能が重視ならFire TVがおすすめ
Fire TV Stickと同様に、Amazonプライム会員の人におすすめしたい製品のひとつ。
また4Kにも対応していることからも、自宅のTVが4K対応であれば高画質の映像をいつでも楽しくことができるのも魅力的です。
値段は少々張ってしまうのが気にならないというのであれば、性能面でも優れており、動画をサクサクと観られるだけでなく、ハイエンドなゲームでもストレスなくプレーすることができます。高性能重視という人にはFire TVがおすすめです。
安さ重視ならChromecastがおすすめ
Amazonプライムビデオに興味がなく、その他の動画コンテンツを楽しみたいという人であれば、価格が4,980円と安いChromecastがおすすめです。
特にGoogleコンテンツとの相性が抜群で、Androidユーザーなら簡単にミラーリングが可能となっています。
それでもリモコンが付属されておらずスマホだけの操作になってしまうことなどを考えると、Fire TV Stickに軍配が上がってしまうのも事実。それを気にしないというのであれば、購入する価値はありますよ。
スマホやPCで楽しみたいならChromecast Ultraがおすすめ
スマホやPCをメインで利用しており、それらをTVにミラーリングすることを目的として使いたいという人ならChromecast Ultraがおすすめです。
確かにChromecastでもこれらの機能は充実していますが、性能面を考えるならChromecast Ultraの方が断然良いです。
ただしChromecastと同様に挙げられるデメリットは多く、さまざまな点を考えたらFire TVの方が優れていることは一目瞭然です。値段でも負けていますし、あまりおすすめはできませんが、ミラーリングに特化したい人には優れた製品です。
AppleユーザーならApple TVがおすすめ
音楽ならiTunesやApple Music、スマホはiPhone、音声入力はSiriでないと気が済まないというApple製品ファンは少なくありません。
価格は他メーカーの製品よりも明らかに張ってしまいますが、すべての機能を満遍なく利用したいならApple TVがおすすめです。
4Kには対応していませんが、デメリットと言える点はそこくらいです。リモコンも付属されており、基本的に利用する分には申し分ない製品だと言えます。ストレージも2種類から選べて、動画や音楽を多く保存したい人にはかなりいいです。
最後に-各スペックを比較
最後に、各デバイスのスペックを比較します。
Fire TV Stick | Fire TV | Cromecast | Cromecast Ultra | Apple TV | |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 4,980円 | 8,980円 | 4,980円 | 9,720円 | 15,800円 20,400円 |
映像出力 | 1080p (FullHD) |
2160p (4K) |
1080p (FullHD) |
2160p (4K) |
1080p (FullHD) |
ストレージ | 8GB | 8GB | 非公開 | 非公開 | 16GB/32GB |
リモコン | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
外部メモリ | × | microSD | × | × | × |
Netflix | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Hulu | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
プライムビデオ | 〇 | 〇 | × | × | × |
U-NEXT | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
dTV | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
ニコニコ動画 | 〇 | 〇 | × | × | × |
YouTube | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Gyao | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Apple Music | × | × | × | × | 〇 |
方式 | Miracast | Miracast | Chromecast | Chromecast | AirPlay |
Android | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
iPhone/iPad | △ | △ | △ | △ | 〇 |
Mac | △ | △ | △ | △ | 〇 |
Windows | 〇 | 〇 | △ | △ | △ |
リモコン付属 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
音声入力 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
リモコン給電 | 単4電池x2 | 単4電池x2 | - | - | バッテリー |
以上、Fire TV Stick・Fire TV・Chromecast・Chromecast Ultra・Apple TVのテレビ視聴デバイスを比較・紹介してきました。
各デバイスで対応している動画配信サービスも違うので、それで選ぶのも良いかもしれません。まとめるの次のようになります。
- コスパ重視→Fire TV Stickがおすすめ!
- スペック重視→Fire TVがおすすめ!
- プライムビデオを使わず安さ重視→Chromecastがおすすめ!
- スマホやPCをTVに写したい→Chromecast Ultraがおすすめ!
- Appleユーザーでハイスペック重視→Apple TVがおすすめ!
僕は動画配信はdTV をおすすめしますし、総合的に考えるとリモコンで操作できてハイスペックなAmazon Fire TVを1番におすすめします。
僕自身Amazon Fire TVを使っていますが、かなり快適なテレビライフを楽しめます。週末はこれで映画をテレビでのんびり観てますね。
人によって求める性能や用途も違ってきますし、自分のライフスタイルにマッチしたデバイスを選んでみて下さいね!