Amazon Prime Readingの使い方やKindle Unlimitedとの違いまとめ

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先日10月5日よりリリースされたAmazonプライム会員向けのサービス「Amazon Prime Reading」。

その内容は、AmazonプライムまたはプライムStudentの会員であれば(無料体験も含む)、Kindle電子書籍の中の一部の本・雑誌・漫画などを追加料金なしで読み放題が出来るというもの。

またその一部の対象となる書籍などのラインナップは随時変更をされます。

これまでお急ぎ便や日時指定配送のサービス、Amazon Primeビデオ見放題やPrimeMusicなど、年間3,900円で様々な特典を増やしてきたAmazonにまた新たな特典が加わる事になりました。

ではその「Amazon Prime Reading」とは具体的にどのようなものなのか、既にある読み放題サービス「Kindle Unlimited」とはどう違うのか、まとめます。

Amazon Prime ReadingとKindle Unlimitedとの違い

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既にAmazonには、Kindleの電子書籍の一部を読み放題サービスである「Kindle Unlimited」があります。今回のAmazon Prime Readingとは一体何が違うのでしょうか。この両者の違いをざっくり紹介させて頂きます。

ちなみに、Kindleは別にKindle専用端末でなくとも、Kindleアプリを入れればそれで読むことができます。アプリは無料ですし、わざわざKindle専用端末を購入する必要はありません。

Kindle
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開発元:AMZN Mobile LLC
無料
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料金体系の違い

まず「Kindle Unlimited」 は、月額980円の料金を払う事でKindle電子書籍の一部を読み放題が可能になるというサービスで、Amazon会員なら誰でも加入が可能です。

それに対し、「Prime Reading」はアマゾンプライム会員限定のサービスで、年会費3,900円さえ払っていれば追加料金なしで利用可能です。

対象の本の数に違い

それから取扱いタイトルにも違いがあります。

どちらも本や漫画、雑誌などの書籍を扱っていますが、”Kindle Unlimited”は和書12万冊以上、洋書に関しては120万冊以上も取扱っており、一方の”Prime Reading”は和書洋書含めて数百冊の取扱いと公式上で記載されています。

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実際にKindleストアを見てみると、上のようにKindle Unlimited対象は17万以上Prime Readingは700程度ということがわかります。

以上をまとめると、Kindle Unlimitedは読み放題として確立されたサービスであることに対し、Prime ReadingはAmazonプライムのおまけ的なサービスであることがわかります。

  • Kindle Unlimitedは月額980円が必要だがPrime ReadingはAmazonプライムの年会費だけでOK
  • Kindle Unlimitedは対象が17万冊以上あるがPrime Readingは現状700冊程度

Amazon Prime Readingを使うメリット

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Amazon Prime Readingを使うメリットは、主に

  1. 追加料金なしで読めるようになる
  2. Kindle Unlimitedを体験利用できる

という点です。

メリット1.追加料金がいらない

Amazon Prime Readingの1番のメリットは、Amazon Primeの会員というだけで、追加料金なしでオンライン上の電子書籍が一部読める点です。

別途サービスに登録をする必要なく、日常的に使用してきたその他のAmazon Primeサービスの延長上として、気軽に雑誌や小説、あるいは漫画などの、最新号から話題となったが見逃してしまった作品などをネット上でチェック出来るのは嬉しい体験ではないでしょうか。

メリット2.Kindle Unlimitedの体験利用

Amazon Prime Readingの対象となっているタイトルは、基本的にKindle Unlimitedの対象であるものばかりです。

ということは、この「Amazon Prime Reading」は「Kindle Unlimited」の利用体験を主な目的として、Amazon側が新サービスとして加えてきたとも考えられます。

いずれにせよ、これまで月額使用料の必要なKindle Unlimitedを躊躇ってきた人が、AmazonプライムサービスのついでにUnlimitedを利用体験出来る、というメリットがPrime Readingにあるのは間違いありません。

Amazon Prime Readingの使い方

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まず、Amazonプライム会員になっていない方は先に会員になっちゃいましょう!

年会費3,900円ですし、月額にするとわずか325円なので使わない手はありません。別にPrime Readingを使わなくとも、Primeビデオやお急ぎ便など利用価値は非常に高いサービスです。

PCから使う

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まずは、AmazonサイトのKindleストア→Prime Readingのカテゴリに移動します。

その中の本は全て読み放題の対象なので、読みたい本をクリック。

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本の購入画面から、右側に表示される「読み放題で読む」ボタンを再びクリックするだけで購入完了です。

そうすると、Kindleアプリでもその本が読めるようになるので、ダウンロードして読むだけです。

Kindleアプリから使う

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Kindleアプリから使うには、アプリを立ち上げて右上のボタンをタップ。

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すると「カタログ」の画面に移りますので、そこから「Prime Reading」をタップ。

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読みたい本を選び、「読み放題で読む」をタップすればダウンロードが始まるので、これで読めるようになります。

Amazon Prime Readingで読めるおすすめ本

東京カレンダー

東京カレンダーは2001年から刊行されている、東京を中心とした首都圏の大人のライフスタイルを提案する厳選情報誌です。

主に首都圏に生活する30~40代の男性や20代後半~40代の女性を読者層をターゲットとして想定しており、東京で生きる人や東京の生活を垣間見たい人に、厳選されたグルメ情報やライフスタイル情報などを紹介しています。

2017年9月号の特集は「イチから始める六本木」。

特集のラインナップはシチュエーションに合わせた「デートプラン」やデートの成功率を上げるレストランやカラオケ個室の紹介、あるいはグルメも唸る「名店」に女性がオススメする美容スポットなどなど。

もし六本木で遊ぼうと思うなら、見逃してしまった東京カレンダー9月号は是非チェックしておきたいところです。

カーネギー話し方入門 文庫版

デール・カーネギーの『人を動かす』『道は開ける』は、広く全世界で読まれ続けてきた古典的名著として有名です。

その『人を動かす』もこのPrime Readingで現在読むことが出来るのですが、カーネギーの『話し方入門 文庫版』もアメリカではベストセラーとなった書籍で、現在Prime Readingで読むことが出来ます。

カーネギーの講義にはあの大富豪ウォーレン・バフェットも受講していたたといわれ、話す前の心構えから、テーマの選定から始まる、準備、始め方、そして終わり方まで、自信を持ちつつ人を魅了する秘訣やテクニックを誰にでもわかりやすい言い回しなどでシンプルに伝えてくれます。

最近のハウツー本では感じられない、古典的ながらも色褪せないカーネギーによる講義は、ビジネスマンも目からうろこの必読書だと言えるでしょう。

奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録

無農薬栽培の中でも不可能とさえ言われたリンゴの無農薬栽培を成功させたのがこの人。

2008年ノンフィクションとしてその物語が書かれた『奇跡のリンゴ』を出版され、2013年には映画化され上映開始。映画はフィレンツェ映画祭で観客賞まで受賞し、2014年に発表された興行収入は10億円にものぼりました。

たとえ不可能だと言われることでも自分の信じたことであればひたむきに一つの事に挑戦をし続ける。諦めない心の大切さを教えてくれる、あらゆる人におすすめできるノンフィクションがこの一冊です。

菊と刀

『菊と刀』は、R・ベネディクトの戦時中の調査研究をもとに1946年に発刊された、文化人類学的見地によって書かれた日本文化論の古典的名著。

ベネディクトは日本文化を恥の文化としてとらえ、日本人の恩や義理・人情、そして恥の意識などに注目しました。

驚くべき点はベネディクトが直接現地調査ができないという制約のもと、実際の日本を訪れていないにも関わらず、まるで実際に日本人が書いたように、いやもっと言えば日本人以上に、日本人や日本文化を仔細に観察して記述している点です。

ベネディクトは本国で在米日系人との面接や文学や映画の分析などを通じて、複雑な日本社会・日本文化に迫ったのですが、ベネディクトがとりわけ注目したのは本国アメリカと比べとくに顕著な上下関係の秩序であって、恩や義理という日本人の感覚を手がかりに、各人が秩序の中で自分にふさわしい位置を占めようとする点についてでした。

他にも日本人は性善説的に育てられた為あまり世間を敵視せず、それゆえにその居心地のよい空間から大人になっても仲間外れにされることへの恐怖心が強くなり、それが日本人から積極性を奪っている、などという分析までされているのは圧巻です。

勿論、今もベネディクトの説には反対意見が多く、全てがその通りとして読めるかは疑問だと言えるでしょうが、今一度自分と自分の生きる社会を見直すキッカケに是非オススメの一冊です。

賭博黙示録 カイジ

『アカギ』や『銀と金』など、あまたものギャンブル漫画の名作を世に生み出し続けてきた福本伸行氏の最高傑作こそがこの「カイジ」シリーズでしょう。

コミック累計発行部数は現在までに2000万部を超え、アニメ化・実写映画化も果たした「カイジ」は、ギャンブル好きのみならず、ギャンブルに興味のないにも大人から子供にまで愛され、日本におけるギャンブル漫画の圧倒的な地位を確立してきました。

Prime Readingに現在収録されているのはシリーズの原点、1996年に初版された『賭博黙示録カイジ』。

今から20年以上も前の作品とは思えないほど、読者を手に汗握る展開へ引き込むそのストーリー構成はお見事の一言です。

現在Prime Readingでは全13巻中3巻までしかストックされていませんが、だからこそ軽い気持ちで読んでみて、福本ワールドを体験してみてはいかがでしょうか。

最後に

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以上、Amazonプライムの新サービス「Prime Reading」についてまとめました。

正直に言えば、やはりAmazon Prime readingはまだ取扱対象が少なすぎると言わざるを得ません。

今はまだ、毎月沢山の本を読む人にとってはKindle Unlimited一択となります。

読書が第一の目的でKindle電子書籍に興味がある人であれば、直接Kindle Unlimitedに加入する方が、自分の読みたい書籍を発見出来る可能性も高く、利用満足度の高い体験が出来るのではないでしょうか。

一方元々Amazon primeの会員で毎月そこまで本を読まない方なら、Kindle Unlimitedの体験の意味を込めて利用してみるのは「アリ」だと思われます。

普段読書をしない人も、例えば飛行機などのネットが使えない空間に入る前など、Amazon PrimeReadingで面白そうな本をダウンロードしておき、飛行中に読むなどして是非とも体験してみてはいかがでしょうか!

Kindle Unlimitedのメリットを徹底解説