2016年ドラフトで指名されたルーキーの活躍度まとめ|2017年ルーキー評価・成績採点

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2016年のドラフトから1年が経ち、指名された選手は最初のシーズンを終えることができました。

各球団のルーキーたちの仕上がりはどうだったのでしょうか。2016年のドラフトも各球団ごとに採点しましたが、前評判通りにいったのでしょうか。

2016年ドラフト評価と比較しながら、今年のルーキー採点を行います。

成績評価は◎・◯・△・×の4段階。ルーキーとして新人王並の成績を残していれば◎、順調に過ごしていれば◯、まぁやや物足りないけど来年以降に期待であれば△、期待はずれの場合は×です。

出典:http://blog.livedoor.jp/

パリーグ

日本ハムの2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 堀瑞輝(広島新庄) 投手 B
2位 石井一成(早稲田) 内野 C
3位 高良一輝(九州産業大) 投手 C ×
4位 森山恵佑(専修大) 外野 D
5位 高山優希(大阪桐蔭) 投手 C ×
6位 山口裕次郎(履正社) 投手 E 入団拒否
7位 郡拓也(帝京) 捕手 D
8位 玉井大翔(かずさマジック) 投手 C
9位 今井順之助(中京) 内野 D
日本ハムの2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★☆☆

2016ドラフト評価:★★★☆☆

日本ハムはチームの方針らしく、期待の若手には1軍の舞台も経験させます。

中でも石井や玉井は順調な1年を過ごしたのではないでしょうか。特に玉井は2軍でも防御率1点台と、完全にものの違いを見せています。順調なら来年はシーズン通して1軍での活躍が期待されます。

1位指名の堀も高卒ルーキーとは思えない活躍。終盤には何度か1軍でも登板しました。来年以降にかなり期待ですね。

今井はそこそこ活躍を見せましたが、今年のドラフトで清宮を引いたことで立場はどうなるのでしょうか。。。ポジションが被っているだけに、コンバートの可能性も出てきます。

一方高山や高良は完全に期待はずれの結果に。特に高良は2軍で防御率6点台と、全てにおいて物足りない成績となっています。

ここから伸ばさないと、早期退団の可能性も出てきます。来年以降期待したいところです。

ソフトバンクの2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 田中正義(創価大) 投手 S ×
2位 古谷優人(江陵) 投手 B
3位 九鬼隆平(秀岳館) 捕手 B
4位 三森大貴(青森山田) 内野 D
ソフトバンクの2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★☆☆☆

2016ドラフト評価:★★★★★

5球団競合した田中正義は肩の調子が戻らず、結局2軍に1試合のみの登板という散々な結果に。来年以降に期待ですが、怪我の場所が肩だけにどこまで戻せるか不安はあります。

一方で2位以降の高卒ルーキー達は順調な活躍を見せています。ソフトバンクは最初は3軍で経験を積むため、2軍での試合出場は少ないですが、それぞれ存在感を見せた1年でした。

特に九鬼は少ない出場ながら2軍で3本のホームランを放つなど、目立った活躍を見せています。

育成でも長谷川がものの違いを見せるなど、来年以降の支配下登録に期待がかかります。

ロッテの2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 佐々木千隼(桜美林) 投手 A
2位 酒居知史(大阪ガス) 投手 B
3位 島孝明(東海大市原望洋) 投手 B ×
4位 土肥星也(大阪ガス) 投手 C
5位 有吉優樹(九州三菱自動車) 投手 D
6位 種市篤暉(八戸工大一) 投手 E
7位 宗接唯人(亜細亜大) 捕手 E
ロッテの2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★★☆

2016ドラフト評価:★★★★☆

目玉の佐々木はシーズン当初こそ打たれる場面が目立ちましたが、後半は立ち直り本来の力を見せました。来年更なる期待ができそう。

酒居も同様で、先発転向以降好成績を残しており、来季は佐々木・酒居の2年目コンビのローテに期待がかかります。

有吉もリリーフとして53試合に登板し防御率2.87と期待以上の結果に。何もなければ来年もリリーフとして使われそう。

気がかりなのが3位の島。2軍で3試合の登板、防御率がなんと43.20と散々な結果に終わっています。これでは自分の投球もくそもないでしょう。

来年立て直し、成長できるのでしょうか。

西武の2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 今井達也(作新学院) 投手 A
2位 中塚駿太(白鴎大) 投手 D
3位 源田壮亮(トヨタ自動車) 内野 C
4位 鈴木将平(静岡) 外野 C
5位 平井克典(ホンダ鈴鹿) 投手 D
6位 田村伊知郎(立教大) 投手 C
西武の2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★★★

2016ドラフト評価:★★★☆☆

期待の今井は1軍デビューこそ果たせなかったものの、2軍で7試合に登板、防御率が2.35と高卒ルーキーとして立派な成績。しかし、終盤肩を痛めて離脱しており、来年どう影響するか心配です。

源田は新人王候補として上がるほどの成績を残し、長年課題だった西武のショートのレギュラーを見事埋めました。走攻守に問題なく、来年以降も期待できます。

平井は1軍でリリーフとして活躍、田村も1軍の登板こそ叶いませんでしたが2軍で好成績を収めました。中塚があまり良くありませんでしたが、それぞれ順調な1年を過ごしたのではないでしょうか。

楽天の2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 藤平尚真(横浜) 投手 A
2位 池田隆英(創価大) 投手 C
3位 田中和基(立教大) 外野 E
4位 菅原秀(大体大) 投手 D
5位 森原康平(新日鉄広畑) 投手 C
6位 鶴田圭祐(帝京大準硬式) 投手 D
7位 野元浩輝(佐世保工) 投手 D ×
8位 石原彪(京都翔英) 捕手 E ×
9位 高梨雄平(JX-ENEOS) 投手 D
10位 西口直人(甲賀医療専門) 投手 E ×
楽天の2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★★★

2016ドラフト評価:★★★☆☆

楽天の今年の原動力になったのが菅原・森原・高梨のルーキートリオ。シーズン序盤の活躍は素晴らしく、楽天の首位独走を支えました。

しかし菅原と森原は終盤疲れを見せ成績が悪化。それとともに楽天自体も失速してしまう結果に。

それでも1年目としては充分な結果を残しており、来年はシーズン通しての結果を期待したいです。

また、1位の藤平もCSで好投するなど、終盤の楽天を支えました。来年は開幕からのローテ入りが期待できます。

下位の野元・石原・西口は2軍でも成績を上げておらず評価できず。体づくりの段階でしょうから、来年以降に期待。

オリックスの2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 山岡泰輔(東京ガス) 投手 A
2位 黒木優太(立正大) 投手 C
3位 岡崎大輔(花咲徳栄) 内野 E ×
4位 山本由伸(都城) 投手 C
5位 小林慶祐(日本生命) 投手 C
6位 山崎颯一郎(敦賀気比) 投手 B
7位 飯田大祐(ホンダ鈴鹿) 捕手 D
8位 澤田圭佑(立教大) 投手 D
9位 根本薫(霞ヶ浦) 投手 E
オリックスの2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★★☆

2016ドラフト評価:★★★★☆

1位・2位で指名した山岡・黒木のルーキーコンビは前評判通りの活躍。終盤やや疲れを見せたので、来年更なる飛躍を期待したいところです。

しかし、山岡は肩の故障でオフの侍JAPANを辞退しており、来年にどう影響するか少し心配。

4位の山本は1軍でも先発するなど、思わぬ掘り出し物だったのではないでしょうか。2軍でも防御率0点台と、相当な実力差を見せつけました。来年はシーズン序盤からの1軍での活躍を期待したいです。

3位の岡崎は、なぜ1軍に呼ばれたのか?と思うほど2軍でも打率1割台と散々な結果に。そもそも3位で獲るような素材ではなかったはずですし、今後打撃の伸びしろがどこまであるのかは疑問。

セリーグ

広島の2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 加藤拓也(慶応大) 投手 B
2位 高橋昂也(花咲徳栄) 投手 B
3位 床田寛樹(中部学院大) 投手 C
4位 坂倉将吾(日大三) 捕手 C
5位 アドゥワ誠(松山聖陵) 投手 C ×
6位 長井良太(つくば秀英) 投手 C ×
広島の2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★☆☆

2016ドラフト評価:★★★★★

1位ルーキーの加藤はデビュー戦で9回1死までノーヒットノーランのピッチングをするなど衝撃的なデビューを飾ります。好投続かず2軍落ちしまちたが、2軍で3点台と大卒ルーキーとして合格点。

2位の床田もシーズン当初こそ1軍にいましたが怪我で2軍落ち。その後手術もしており、来年復帰できるか微妙な状況に。

4位の坂倉は2軍で3割近い成績を残すなど高卒ルーキーとは思えない活躍をします。1軍でも初ヒットを放っており、来年以降かなり期待できる素材です。

アドゥワと長井は2軍で散々な結果に。どちらも素材型なので、まずはしっかり土台作りを行って欲しいところ。

巨人の2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 吉川尚輝(中京学院大) 内野 A
2位 畠世周(近畿大) 投手 B
3位 谷岡竜平(東芝) 投手 C
4位 池田駿(ヤマハ) 投手 D
5位 高田萌生(創志学園) 投手 B ×
6位 大江竜聖(二松学舎大付) 投手 D
7位 廖任磊(岡山共生卒) 投手 E ×
巨人の2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★☆☆

2016ドラフト評価:★★★☆☆

当初は1位の吉川が2軍で散々な成績を残しており、ネタにもなっていましたが終盤持ち直し1軍も経験。そこそこの成績を残しました。今年のドラフトで指名された田中俊太らと来年は争うことになりそう。

2位の畠はシーズン途中から先発として活躍。来年は1軍のローテーションとして、シーズン通しての活躍が期待できそうです。

ドラフト6位の大江が2軍で2点台とかなりの好成績。来年は1軍デビューも期待でき、ドラフトの順位的にも掘り出し物となりそうです。

DeNAの2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 濱口遥大(神奈川大) 投手 B
2位 水野滉也(東海大北海道) 投手 C ×
3位 松尾大河(秀岳館) 内野 D
4位 京山将弥(近江) 投手 E
5位 細川成也(明秀日立) 外野 C
6位 尾仲祐哉(広島経済大) 投手 C
7位 狩野行寿(平成国際大) 内野 C ×
8位 進藤拓也(JR東日本) 投手 C
9位 佐野恵太(明治大) 内野 E
DeNAの2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★★★

2016ドラフト評価:★★★☆☆

目立った活躍をしたのは1位の濱口と5位の細川。濱口は新人王争いに加わる成績を残し、DeNAの躍進に貢献しました。

細川も高卒ルーキーながら1軍でプロ初打席が初ホームランという衝撃デビューを飾ります。翌日もホームランを放ち、デビューから2試合連続でホームランを放った高卒ルーキーはプロ野球初めてという偉業。来年以降も右の大砲候補としての活躍がきたいできます。

2位の水野は2軍で好投していましたが、怪我で離脱。その後が少し心配です。進藤・佐野・尾仲は1軍でこそ目立った活躍はしていませんが、2軍では経験を積んでおり、来年以降の活躍に期待。

松尾・京山の高卒コンビも2軍で年間通して出場。そこまでパッとしない成績ではありますが、来年以降の上積みに期待できます。

阪神の2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 大山悠輔(白鴎大) 内野 B
2位 小野泰己(富士大) 投手 B
3位 才木浩人(須磨翔風) 投手 D
4位 濱地真澄(福岡大大濠) 投手 D ×
5位 糸原健斗(JX-ENEOS) 内野 D
6位 福永春吾(徳島インディゴソックス) 投手 D
7位 長坂拳弥(東北福祉大) 捕手 D ×
8位 藤谷洸介(パナソニック) 投手 E ×
阪神の2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★☆☆

2016ドラフト評価:★★☆☆☆

1位の大山は1軍で7本のホームランを放ち、大卒野手としては上々の1年目に。守備でも存在感を見せ、久々の大砲候補に来年以降も更なる成績が望まれます。

2位の小野も大活躍というわけにはいきませんでしたが、ローテを埋めました。来年はシーズン通して先発として期待がかかります。

5位の糸原も1軍の内野の層を厚くする活躍を見せ、指名順位の割にはおいしい結果となっています。

長坂と藤谷がなかなかパッとしない結果に終わっており、指名順位も考えると、結果を残さないと早期退団も危ぶまれます。

ヤクルトの2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 寺島成輝(履正社) 投手 A
2位 星知弥(明治大) 投手 C
3位 梅野雄吾(九産大九産) 投手 D
4位 中尾輝(名古屋経済大) 投手 C ×
5位 古賀優大(明徳義塾) 捕手 D
6位 菊沢竜佑(相双リテック) 投手 E ×
ヤクルトの2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★☆☆

2016ドラフト評価:★★☆☆☆

寺島は終盤1軍で顔見せ登板。2軍では防御率2.37と好成績を残しており、来年はシーズンフル回転とはいかないでしょうが、更に2軍で経験を積み、1軍である程度活躍、という青写真が描ける内容。

2位の星は1軍でそこそこの成績を収めていますが、骨折でシーズン途中で離脱することに。投手の層は薄いだけに、来年はシーズン通しての活躍が期待されます。

中尾や菊沢は2軍で思うような結果が残せませんでした。特に年齢的にも菊沢は来年力があるところを見せないと、早々に退団することもありえます。

梅野・古賀は2軍で順調なシーズンを過ごし、来年もしっかり力を付けられるでしょう。特に古賀は僕の地元出身でもありますし、結構応援しています。

中日の2017年ルーキー成績表

順位 選手名 ポジション 評価 今年の活躍
1位 柳裕也(明治大) 投手 A
2位 京田陽太(日本大) 内野 C
3位 石垣雅海(酒田南) 内野 C
4位 笠原祥太郎(新潟医療大) 投手 C
5位 藤嶋健人(東邦) 投手 C ×
6位 丸山泰資(東海大) 投手 D
中日の2017年ルーキー通信簿

1年間の総合評価:★★★★★

2016ドラフト評価:★★★★★

柳は即戦力の期待もありましたが、怪我もあり本来の力を出せずに終わりました。それでも2軍では19回を投げ失点0と完全に実力の違いを見せており、来年は活躍が期待されます。

京田は1年間1軍のショートとして新人王争いに加わるほどの活躍。西武の源田同様、走攻守において存在感を見せつけました。来年も同様の活躍が期待されます。

笠原も2軍で好成績を収め終盤は1軍で先発で活躍。来年もローテ候補としてかなり期待ができるのではないでしょうか。

一方藤嶋は2軍で防御率6点台と散々な結果に。まだ1年目なので、これからに期待。個人的には野手にコンバートした方がいいとは思っていますが。。。

2017年ルーキーが順調に活躍した球団

2017年ルーキーが順調だった球団

  • 埼玉西武ライオンズ:A
  • 東北楽天ゴールデンイーグルス:A
  • 横浜DeNAベイスターズ:A
  • 中日ドラゴンズ:A
  • 千葉ロッテマリーンズ:B
  • オリックスバファローズ:B

2017年ルーキーがそこそこ良かった球団

  • 北海道日本ハムファイターズ:C
  • 広島東洋カープ:C
  • 読売ジャイアンツ:C
  • 阪神タイガース:C
  • 東京ヤクルトスワローズ:C

2017年ルーキーが期待はずれに終わった球団

  • 福岡ソフトバンクホークス:D

最後に

どの球団も期待のルーキーが1軍で活躍を見せましたが、唯一ソフトバンクだけが1軍デビューした選手がおりませんでした。

これはここ最近ずっとそうなのですが、野手層を早めになんとかしないと、この球団は数年後暗黒期に入りそうな予感がします。

全体的には、2016年のドラフトが豊作年なだけあって、ソフトバンク以外は活躍した選手がいました。

特に、パリーグは源田と山岡が、セリーグは京田と濱口が新人王争いする活躍を見せました。

もちろん、ドラフトなんて1年経っただけでは評価なんてできませんし、1年目が丸っきりダメでも2年目以降活躍する選手も多くいます。

来年以降も楽しみです!